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  • 執筆者の写真利明 五井渕

設立に向けた思い





箱根に暮らして感じる「余白」

2020年に箱根に家族で移住して、1年半ほどが経ちます。日々の暮らしで幸せを感じることが増えて、移住してきてよかったです。正直なところ、一般的な住宅地のような、整備された暮らしやすさはありません。いろいろと不便さはあるし、基本的には住民よりも観光に訪れる人のためにつくられている街です。

でも、用意はされていないからこそ、自分たちでつくっていける「余白」がたくさんあるとも感じています。観光という側面ではたくさんのコンテンツがあるけど、暮らしという側面ではまだ、だいぶ手付かず。

ぼくは、この「箱根あそびネット」を立ち上げることで、まずは自分自身と家族・子どもたちのために何かを始めてみようと思っています。


持ち寄りの「空間」

具体的に何をやるかというと、まずは子どもたちと一緒に、何かを自分たちの手でつくって体験すること、うまくいかなかったり予想外のことが起きたりすることも含めて、試してみたいと思っています。

たとえば、原っぱで、たき火でやきいもをする。たとえば、マルシェを開催する。

なんとなくそこに集まった人たちで、大人も子どもも一緒にたき火や食べ物を囲んで、思い思いに楽しめるような。やきいもを焼いて食べてもいいし、マシュマロやソーセージでもいいし。芝生にゴロンと寝転がったり、椅子で本を読んだり、その場にいる人とおしゃべりを楽しんだり。そんな空間をつくりたいと思っています。

集まる人自身が、やりたいことや快適な過ごし方に合わせて、何かを持ち寄って楽しめたらと想像しています。


暮らしをつくる「仲間」との出会い

場(空間)をつくることを通して、街のおもしろい人たち(仲間)と出会いたいと思っています。

ぼく自身が人見知りで、何かのきっかけなしに人と仲良くなるのは苦手なんです。でも、たき火が真ん中にあると、そこを囲む形で火の世話をするなどの共同作業も生まれて、ちょっと人と接しやすくなる気がしています。

さらにその出会いの先で、自分で何かをつくりたい、困りごとをなんとかしたいと思って行動する人たち同士の関係性をつくっていきたいです。行政や企業が何とかしてくれるのを待つのではなく、自分たちの暮らしにあったらいいなと思うことを、自分たちの手で実現していくアクションを起こす力を、街に育んでいきたい。

便利なサービスを受け取るだけではなくて、コミュニティをつくって動かす主体の側になることって、経験した人ならわかる不思議なおもしろさがあると思っています。


「時間」の選択の幅を広げる

そうしてつながった仲間とだったら、できることはたくさんある気がしています。

たとえば、住民同士で助け合いながら子育てする、ファミリーサポートや共同保育のようなこと。これもぼく自身、核家族だけで子育てを完結させるのはかなり大変だと思っていて、切実な困りごとです。箱根の山の方だと、ベビーシッターもなかなか来られないんですよね。だから、自宅で家族だけで過ごすのがちょっと疲れたとか、夜や土日にどうしても仕事がしたいとか、そういう時にちょっとずつ助け合えたら。もっといろいろな人と関わりながら、子どもの育ちを支えていきたいと思っています。

子育てに限らず、スポーツや読書や料理のサークルをつくるのもいいし、お互いに仕事・商売をサポートするようなグループがあってもおもしろそう。

仕事か家事・育児か、それともレジャーか、だけではなくて、人の助けを借りて一息つく余裕をつくったり、誰かと一緒に共通の何かを楽しんだり、そういう「時間」の使い方の選択肢が増えることは、すごく大事だと思っています。


軽やかに小さな一歩を

箱根の街にある余白を使って、空間をつくって、仲間と出会い、時間の選択の幅を広げる。

ぼくはそれを、率いたいとかまとめたいとは思いません。みんなそれぞれに好きなことを、自分自身のアイディアや思いを大事にやっていったらいいんじゃないかと思います。でも、そういうアクションを後押ししたりつないだりすることは、たぶんぼくの得意分野なので、役に立てたらうれしいなとは思います。

何事も、軽やかに始めて続けたいですね。これを絶対実現するぞ!とか達成せねば!みたいな使命感ではなくて。

とりあえず始めてみようかなという小さな一歩から、そのうちに少しずついろんな人や機会と巡り会えたら、ラッキーかなと思います。




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